音が主張する11月のバンコク
ぼくは、耳を澄ます。
音に気が付き窓から天上を覗いてみると、頭上を通り過ぎていく着陸前のジェット機の姿があった。まるで上からピアノ線で操作されているように左から右へ。
ゴゴゴゴゴと噴射音が聞こえてくる。
大きさにして親指と人差し指を横に広く広げたくらいの幅。
ためしに重ねてみる。はまった。
そんなジェット機。
バンコクという人が集まる街の中に住んでいるので喧騒には慣れている今日この頃。
でもここ最近、クラクションの音よりも、犬の鳴き声よりも、深夜0時に泣き始めるニワトリの声よりも、バスタブにお湯を入れている音よりも、隣でハムスター達が遊びまわっている音よりも。
より鮮明な音。
なんだろう。
バンコクの雨季から乾季の変わり目から空気が鮮明になってきているのか。
それで、雨季には聞き取れなかった地上にいるぼくに、まっすぐなジェット機の音が届くのか。
また、音が聞こえた。
左から右へ。
また、音が聞こえた。
左から右へ。
こんなにもぼくらの頭上をジェット機が飛んでいたなんて。
音が聞こえた。
今度は花火の音。
チャオプラヤー川から上がっているのか。
コンドミニアムの背後から上がっているのか。
ベランダから見える遥かシーロム通りのマッチ箱サイズのビルに反射した花火の映像が目に焼きつく。
長く打ち上げられる花火の音。
これも響きよき音。
今晩はバンコクはロィカトーンの日。
水の神様に日頃のお礼を願う日。
そして、恋人達といる日。
そして、パーティーでもリ上がる日。
そんな中、花火が上がるのでしょう。
今宵も響き渡るよき音色を、喧騒なるバンコクの現実に与えたまえ。
そこに何かを求めたいぼくのために。
まもあん
音に気が付き窓から天上を覗いてみると、頭上を通り過ぎていく着陸前のジェット機の姿があった。まるで上からピアノ線で操作されているように左から右へ。
ゴゴゴゴゴと噴射音が聞こえてくる。
大きさにして親指と人差し指を横に広く広げたくらいの幅。
ためしに重ねてみる。はまった。
そんなジェット機。
バンコクという人が集まる街の中に住んでいるので喧騒には慣れている今日この頃。
でもここ最近、クラクションの音よりも、犬の鳴き声よりも、深夜0時に泣き始めるニワトリの声よりも、バスタブにお湯を入れている音よりも、隣でハムスター達が遊びまわっている音よりも。
より鮮明な音。
なんだろう。
バンコクの雨季から乾季の変わり目から空気が鮮明になってきているのか。
それで、雨季には聞き取れなかった地上にいるぼくに、まっすぐなジェット機の音が届くのか。
また、音が聞こえた。
左から右へ。
また、音が聞こえた。
左から右へ。
こんなにもぼくらの頭上をジェット機が飛んでいたなんて。
音が聞こえた。
今度は花火の音。
チャオプラヤー川から上がっているのか。
コンドミニアムの背後から上がっているのか。
ベランダから見える遥かシーロム通りのマッチ箱サイズのビルに反射した花火の映像が目に焼きつく。
長く打ち上げられる花火の音。
これも響きよき音。
今晩はバンコクはロィカトーンの日。
水の神様に日頃のお礼を願う日。
そして、恋人達といる日。
そして、パーティーでもリ上がる日。
そんな中、花火が上がるのでしょう。
今宵も響き渡るよき音色を、喧騒なるバンコクの現実に与えたまえ。
そこに何かを求めたいぼくのために。
まもあん